ワイパーのビビり音、その原因と対策について書いてみました。
目次
ワイパーのビビり音とは?
ワイパーを作動させる時に、「ガガガ」などの音がする事ってありませんか?
一般に「ビビり音」と呼ばれていますが、ワイパーを使う時だけなので、そのままの方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、ビビり音の原因と対策をまとめてみました。
ワイパーのビビり音 原因は?
ワイパーのビビり音の原因について書いていきます。
ワイパーのビビり音は、主に3つの原因が考えられます。
ワイパーのビビり音の原因① ゴムの劣化
ワイパーのビビり音の原因の1つ目は「ゴムの劣化」です。
水切りをしているゴム部分が、日光や経年により劣化して水切り性能が低下する事が原因です。
ビビり音以外にも、拭き筋などのが残る事もあるので、交換の目安にもなります。
他にも、汚れの付着やガラス面にコーティングをしている場合は、コーティング剤との相性が悪い場合があります。
ワイパーのビビり音 ゴムの種類とコーティング剤との相性について
ガラスのコーティング剤は、ガラス面の水滴を弾く事で視界を良くする為に使用します。
水を弾いた状態のガラス面とゴムとの摩擦が強くなりすぎる場合、ビビり音が発生しやすくなります。
そこで、ガラスに撥水コーティングを塗布している場合は、コーティングされているワイパーゴムを使用しましょう。
反対にガラス面に撥水コーティングを塗布していない場合は、コーティングされていないワイパーゴム、または同じ様に撥水コーティングされているワイパーゴムを使いましょう。
ワイパーのビビり音の原因② ワイパーブレードのゆがみ
ワイパーのビビり音の原因、2つ目はワイパーブレードのゆがみです。
ワイパーブレードは、ワイパーゴムが付いている部分です。
この部分は、ワイパーアームからガラス面へ押さえつけられるように力を掛けられています。
これによりブレードがゆがむと、ワイパーゴムとガラス面の接触が悪くなり、ビビり音の原因になります。
対策としては、定期的なワイパーブレードの交換です。
1年に1度を目安に交換するのが一般的です。
私もディーラーメンテで、定期的にワイパーブレードを交換してもらっています。
ワイパーゴムやブレードの交換はDIYで簡単にできるので、オイル交換や法定点検に合わせて交換するのがオススメです。
ワイパーのビビり音の原因③ ガラス面の撥水コーティング剤ムラと油膜
ワイパーのビビり音の原因、3つ目はガラス面の撥水コーティング剤のムラや油膜です。
ビビり音の原因は主に「ガラス面との摩擦」なので、部分的に摩擦が大きい場合はビビり音の原因となりやすいです。
油膜は、雨天時の視界も悪化するので、コンパウンドで落とすことをお勧めします。
コーティング剤のムラがある場合は、コーティングを落としてからコーティングを再施工しましょう。
ガラス面のコーティングについての記事を書いています。
そちらも合わせて読んでみてください。(リンクを記事下部に貼っています)
ワイパーのビビり音 その対策は?
ワイパーのビビり音の対策について書いていきます。
ビビり音の対策としては、定期的な交換と負荷の少ない使い方です。
ワイパーのビビり音 対策① 定期的な交換
ワイパーのビビり音の対策、その1つは定期的な交換です。
交換するパーツは、ワイパーゴムまたはワイパーブレードです。
主に交換の目安となるのは、交換してからの経過時間です。
環境にもよりますがゴムは半年、ブレードは1年に1度が交換の目安です。
また、先にも書いていますが「拭き筋やムラができるようになった」頃も交換目安の1つです。
パーツ交換の他にも、ガラス面のコーティング塗布を定期的に施工するのも対策の1つです。
ワイパーのビビり音 対策② 負荷の少ない使い方
ワイパーのビビり音、2つ目の対策は負荷の少ない使い方です。
具体的には、以下のような使い方を心がける事です。
- 雨以外でワイパーを作動する時は、ウォッシャー液を使う
- 降雪時はワイパーを立てる(駐車時)
- ガラス凍結時はワイパーを動かさない(解氷まで)
ガラス面が砂ぼこり、凍結状態でワイパーのみを動かすと、ワイパーゴムが切れたりガラス面に傷が付く場合があります。
降雪量の多い地域では、雪の重みでワイパーブレードがゆがむ場合があります。
紫外線や経年による劣化は防ぐ事ができませんが、ちょっとした心がけで長く使えるようになります。
特に、ガラス面についた砂ぼこりを落とす時は、ウォッシャー液を多めに使いましょう。
ワイパーゴム コーティングされている種類について
先ほど、ビビり音の原因に「ガラス面の撥水コーティング剤との相性」について触れました。
その中で、コーティングされているワイパーゴムについて書いていきます。
ワイパーゴム グラファイト
グラファイトタイプと呼ばれる事が一般的なワイパーゴム。
ゴム表面に、ガラス面との抵抗を軽減する為に炭素微粒子が付着されています。
撥水コーティングが塗布されているガラス面は、水分がない(=乾燥状態)のでワイパーゴムとガラス面との摩擦抵抗が大きくなり、ビビり音が発生しやすくなります。
なので、撥水コーティングを施工したガラスには、グラファイトタイプのワイパーゴムがオススメです。
使用する場合の注意点は、ウエスで拭うとグラファイトが取れてしまう場合がある点です。
ワイパーゴム 撥水タイプ
もう1つは、撥水タイプのワイパーゴムです。
これは、ワイパーゴムに濃縮された撥水コーティング剤が含まれています。
このタイプには「ワイパーを動かすだけで撥水加工できる」、「撥水コーティングのメンテができる」という効果があります。
注意点は「ガラス面が乾いている状態でワイパーを動かす」という事です。
先に書いている事と矛盾しますが、これは摩擦熱で撥水コーティング剤をガラス面に乗せるという仕組みのようです。
なので、このタイプのワイパーゴムに交換する場合は、使用方法を忘れずに確認しましょう。
ワイパーゴムやブレードには、車種ごとに使用できるサイズがあります。
カー用品店等で購入する場合は、現在ついているサイズを測っておきましょう。
取り替え方法は、動画サイトに多くのお手本があるので、予習にオススメです。
ガラスとワイパーのメンテンナンス、梅雨や乾燥するシーズン前にしておきましょう!
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