車のガラスに、撥水加工のコーティングを施工してみました。
やり方と、おすすめのコーティング剤をご紹介します!
こんな経験、ありませんか?
夜&雨の日の運転なのに、フロントガラスがギラギラしている!
ギラギラしているのは、ガラスに油膜が張っている状態ですね。
この状態では、視界が悪くなり、運転しづらいです。
車のガラス 撥水(はっ水)加工って?
撥水(はっ水)とは、紙や布地に水が弾かれている状態の事、というイメージですね。
調べてみると、こんな説明が載っています。
超撥水(ちょうはっすい)とは、濡れ現象において高度な撥水性によって面に対して150°を超える接触角で水滴が接する現象のこと。
Wikipediaより
ちなみに、面に対して0°の状態は、超親水(ちょうしんすい)と呼ばれるようです。
車のガラスの撥水加工 種類による比較
車のガラスの撥水と一言に言っても、多くの製品が販売されています。
これらの製品は、主に…
- スプレーして塗布するタイプ
- スポンジに付けて塗布するタイプ
の2種類です。
私もカー用品店にグッズを探しに行った時に、種類の多さに決められずにいました。
お店のスタッフさんに、「液性を見て選ぶ方法もありますよ」とアドバイスをいただきました。
スプレータイプでは、飛沫がボディーなどに付着する場合があります。
塗装やコーティングを痛めてしまう事があるので、中性の物を選ぶ方が安心ですね。
他にも、素材から選ぶ方法もあります。
- シリコーン系
- フッ素系
それぞれの特徴を分かりやすくするとこんな感じになります。
シリコーン系 | フッ素系 | |
撥水力 | ◎ | 〇 |
耐久力 | 約2~3ヶ月 | 半年~約1年 |
お値段 | ◎ | 〇 |
撥水力を優先したい場合はシリコーン系。(耐久性が劣る)
施工回数を減らしたいならフッ素系。(撥水力が劣る)
といった感じになります。
最近では、シリコーンとフッ素のハイブリッド製品もあるので、選択肢は本当に多いです。
以下に、素材ごとのコーティング剤をピックアップしました。
ガラス 撥水コーティング シリコーン系 おすすめ
ガラスの撥水コーティング、シリコーン素材のおすすめです。
シリコーン系コーティング剤 おすすめ① ソフト99 ガラコQ
- 油膜取りと施工が同時にできる
- 普通車のフロントガラス約7枚分の容量
シリコーン系コーティング剤 おすすめ② シュアラスター ゼロウィンドウコート
- シリコーン系でも約1年間の高耐久力
- 洗車機でも落ちにくい、とレビューあり!
ガラス 撥水コーティング フッ素系 おすすめ
続いては、フッ素系のガラス撥水コーティング剤のおすすめです。
フッ素系撥水コーティング おすすめ① 洗車の王国 ウィンドウクリスタル
- プロも使っているフッ素系コーティング
- 屋外で6ヶ月以上、屋内で1年以上の高耐久
- これ1本で普通車5枚分のウインドウガラスに施工可能
フッ素系撥水コーティング おすすめ② ソフト99 超ガラコ
- 撥水コーティング剤ではメジャーなガラコ
- 約1年の高耐久&スポンジ一体型で施工しやすい
フッ素系撥水コーティング おすすめ③ AZ アクアウルトラ
- スポンジ一体型のフッ素系コーティング剤
- 普通車18台分の大容量
- 超ガラコよりコスパ良し!
最近では、シリコーンとフッ素の両方が使われているコーティング剤が多く発売されています。
ハイブリッドタイプの物も、いくつかピックアップしました。
ガラス 撥水コーティング シリコーン&フッ素のハイブリッド おすすめ
撥水力のシリコーン、耐久力のフッ素、それぞれの長所を持つ製品です。
シリコーン&フッ素の撥水コーティング おすすめ① クリンビュー ハイブリッドストロングα
- 従来品に比べて撥水力の強化、2倍の耐久性のある撥水コーティング剤
- 広くなったスポンジ一体型で、普通自動車のフロントガラス15枚に施工できる
シリコーン&フッ素の撥水コーティング おすすめ② プロスタッフ レインモンスターストロング
- 高純度フッ素変性シリコーンにより高耐久&強撥水
- 約12ヶ月の耐久力
シリコーン&フッ素の撥水コーティング おすすめ③ クリンビュー Gコートウルトラハイブリッドドロップ
- より小さな雨粒でも撥水する「滑落撥水」を実現
- 撥水力と耐久力のハイブリッドが特徴
ガラス 撥水コーティング スプレータイプ おすすめ
ガラスの撥水コーティング、スプレーで施工するタイプのおすすめです。
ガラス撥水コーティング スプレータイプ おすすめ① クリンビュー 瞬速撥水パワフルスプレーα
- 濡れたガラス面に噴射してワイパーを動かすだけ!
- 噴射力が強く、雨の日に車内からでも施工可能!
ガラス撥水コーティング スプレータイプ おすすめ② クリンビュー ストロングガード
- フッ素系の撥水コートがスプレー&クロス拭きでできちゃう!(乾いたガラス面に施工)
- 簡単施工で12ヶ月の高耐久
ガラス撥水コーティング スプレータイプ おすすめ③ カーメイト C110 エクスクリア 滑水ガラスコーティング
- 小さな雨粒でも滑るように撥水する「滑水(かっすい)」をスプレーで簡単施工
- 濡れたガラス面に噴射するだけ、雨の日も施工できる
スプレータイプは、濡れている状態で施工する物が多い印象があります。
雨の日に「撥水できてない!!」といった場合に、ストックしておきたいアイテムです。
私も実際に上の「カーメイト C110 エクスクリア 滑水ガラスコーティング」を施工しました。
かなりの大雨の日に濡れながら施工しましたが、通常の雨量では十分な撥水力でした。
しかし、線状降水帯クラスの大雨と車速が低い場合は、ワイパーの使用が不可欠でした。
施工直後では、ワイパーを動かしてもコーティングが落ちる事はありませんでした。
車内に置いておきたい物ではありますが、噴射するスプレータイプはガスが充填されています。
夏場では高温になり非常に危険です。
保管場所は高温と火気を避けた所にしましょう。
滑水コーティング剤について
先ほども触れていますが「滑水コーティング」の製品も販売されています。
私は過去に「ウインドウピカピカレイン」を86に施工したことがあります。
「ピカピカレイン」というボディーコーティング剤がきっかけです。
これは、水滴が転がるように流れる滑水のコーティング剤です。
これと同じようにガラスの撥水力も素晴らしい物でした。
耐久性も高く、12ヶ月経ってもフロントガラスの撥水力は十分でした。
リヤウインドウは、施工後3~4ヶ月程でコーティングが剥がれているように感じました。
撥水効果のあるウォッシャー液を使っているのが、フロントガラスの長持ちの理由かもしれません。
他の記事にウォッシャー液について書いています。
価格だけでウォッシャー液を選んでいた方には、ぜひ読んでいただきたいです。
ウォッシャー液によっては、ガラスの撥水コートを長持ちさせる場合もあります。
(記事リンクは、この記事の最後に貼っています)
車のガラス 撥水コーティングやってみた 施工方法について
車のガラスに撥水コーティングをやってみました。その施工方法をご紹介します。
施工方法は、製品の説明書にも書かれています。今回は、こんな感じで施工しました。
- ガラス面の洗浄(マスキング)
- 油膜取り、乾燥
- コーティング施工、乾燥
今回はマスキングを省略しています。
使用した道具は、こんな感じです。
- 洗車グッズ(バケツ・スポンジ・クロス2枚)
- 油膜取り剤(ガラスコンパウンド)
- 撥水コーティング剤
1.ガラス面の洗浄、マスキング
最初に、施工するガラス面の汚れ(砂・ホコリ)を落とします。
水とスポンジで流すだけでも、問題ありません。
施工日の天気が良すぎる場合、帽子やサングラスを着用しましょう。
上の画像では、古いコーティングが残っている箇所がある事がわかります。
ガラス面の洗浄にはカーシャンプーの使用をおすすめします。
カーシャンプーを使うと、しっかり汚れを落とす事ができます。
汚れを流した後は、クロスを使い拭き上げます。
今回は「超ガラコ」を使用しました。
マスキングは、拭き上げ後&コンパウンド前に行いましょう。
コンパウンドにより、樹脂部分が傷つかないようにする為です。
(今回の施工ではマスキングをスキップしています)
2.油膜取り(コンパウンド)、乾燥
次に、古い撥水コーティングや油膜を取ります。
新しいコーティングがよく乗る様に、下地を作っていきます。
今回は「CARALL 油膜取り」を使用しました。
ガラス面の油膜と古いコーティングを落とします。
(今回は油膜を落とす為なので、磨き方は丸でも縦横でもOKです)
コンパウンドを掛けた後は、しっかりすすぎます。
水とスポンジを使い、コンパウンドをしっかり流します。
下地処理をしっかりしたい場合は、すすぎ後にカーシャンプーで洗浄しましょう。
上の画像は、コンパウンドで磨いた後の状態です。
コンパウンドを水とスポンジで洗い流します。
上の画像はすすぎ後の状態です。
ガラス面が水を弾いていない、親水状態になりました。
この後にカーシャンプーで洗浄すれば、下地処理は完璧でしょう。
すすぎ(シャンプー)が終わったら、クロスで水分を拭き取り、乾燥させます。
※ 冬場は、カーエアコンのデフロスターを使います
※ ウインドガラスを温めることで、しっかり乾燥させる事ができます
ガラス面に油分が残っているとコーティングの定着度合いにムラができやすいです。
脱脂剤を使ってガラス表面の油分を除去しておくと安心です。
(今回は脱脂の行程もスキップしています)
3.コーティング施工、乾燥
乾燥後、撥水コーティング剤を塗っていきます。
スポンジで施工するコーティング剤は、塗りムラや塗り忘れの無いように塗布します。
※コーティング剤によっては、塗り方が指定されている物もあります
※施工前に必ず説明書等で確認しましょう
上の画像では、万遍なく塗って乾燥させると白くなりました。
その後、クロスで拭き取って作業終了です。
スプレータイプのコーティング剤は、ボディに掛からないように注意しましょう。
液性によっては塗装を傷め、塗装剥がれや錆の原因となる場合があります。
製品により拭き取り不要の物もあるので、説明書を確認しておきましょう。
拭き取りに使用したクロスは、洗車の拭き上げ等には使えなくなります。
拭き取りに使うクロスは、そのまま捨てられる物を使用しましょう。
※100円ショップ等のマイクロファイバークロスがおすすめです
上の画像が、クロスで拭き取り後のガラス面です。
コーティング剤により、拭き取りまでに乾燥時間の必要なものもあります。
それぞれの施工手順をしっかり確認しておきましょう。
今回使用したコーティング剤では、塗布後5~10分後に拭き取りと説明書きがありました。
施工後の完全硬化までの時間が、記載されている物もあります。
(その表記がある場合は、24時間経過までの物が多いです)
施工する前に、完全硬化までの時間や翌日の天気などを確認しておきましょう。
油膜取り剤(ガラスコンパウンド) おすすめ3選
油膜取り用のコンパウンドは、腕をひたすら動かす作業です。
施工面が広いとかなりの労力を必要とします。
コンパウンドを購入する時は、「持ちやすい」や「動かしやすい」を中心に選ぶのがおすすめです。
以下、コンパウンドをタイプごとにピックアップしました。
油膜取り(ガラスコンパウンド)おすすめ① ソフト99 ガラコぬりぬりコンパウンド
- スポンジと研磨剤が一体化で作業効率アップ
油膜取り(ガラスコンパウンド)おすすめ② ウィルソン ガラスコンパウンド スーパー
- 大きめなスポンジで作業効率アップ
- マイクロセラミックパウダーで従来品の2倍の油膜除去力
油膜取り(ガラスコンパウンド)おすすめ③ シーシーアイ スマートビューガラスコンパウンドクロス
- コンパウドをボトルで購入する必要なし!
- 保管場所も省スペース
- クロスで擦るだけで簡単に油膜取りできる
※固めのスポンジ等の当て木があると作業しやすいです
電動のポリッシャーをお持ちの方は、ポリッシュを使うと効率的です。
動画で下地処理に電動ポリッシャーを使っているのを見たことがあります。
一般的な撥水コーティング剤は、施工後の乾燥時間が必要です。
しかし、撥水できてないと分かる時に限って、雨が続くんですよね…
なので、撥水コーティングを施工する場合は、梅雨入り前などがおすすめです。
濡れている状態でも施工できる製品もあるので、手元に用意しておくと安心です。
ガソリンスタンドでも、ガラスの撥水コーティングを施工してくれます。
セルフ洗車機の撥水コーティングの撥水力も、なかなか優秀です。
気になった人は、一度試してみてください。
スプレータイプの撥水コーティング剤の記事なども書いています。
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コメント
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