ドライブレコーダーのミラー型、360度と前後カメラの物を駐車監視仕様で導入しました。
作業行程と備忘を兼ねて書いていきます。
NXが納車されてから気が付いた事の1つに「ドライブレコーダーが無い」がありました。
車体が大きい事もあり、駐車場でのドアパンチに対しても対策を考えていました。
そこで、ミラー型のドライブレコーダーと外部電源としてバッテリーを導入しました。
ミラー型を選んだのは「後付け感を無くしたい」という理由です。
ドライブレコーダー ミラー型とは
ドライブレコーダーのミラー型について触れておきます。
他の記事に書いていますが、ルームミラーに付けるタイプのドラレコです。
ミラー本体にカメラと録画機能があります。
リヤカメラを接続する事でバックモニターやデジタルインナーミラーとしての機能もあります。
現在では、車のミラーとベースごと交換するタイプが販売されています。
他にも、カメラがミラーから分離されて取付ける物もあります。
ドライブレコーダー ミラー型 メリットとデメリット
ドライブレコーダーのミラー型のメリット・デメリットを簡単に書いておきます。
まずはメリットから。
- フロントガラスがスッキリ
- デジタルインナーミラー・バック連動にもなる
次にデメリットです。
- 重さでミラーが下を向きやすい(純正取付けタイプ)
- バンドが伸びると外れやすい(純正取付けタイプ)
ドライブレコーダーのミラー型 360度カメラ 2カメラについて
今回取付けしたのは、360度カメラと他に前後2つのカメラ付きです。
こんな思惑のもと購入しました。
- 2つのカメラで前後それぞれ撮影
- 360度カメラで車内を撮影
- 駐車監視では360度カメラで範囲広めに録画できる
本来はミラー型は、純正ミラーに被せて取付けるタイプの物がほとんどです。
現在は、ミラーベースごと交換できるキットが販売されています。
ミラーベースごと交換できる仕様のミラー型ドラレコも販売されてはいます。
このタイプの物は前後の分離2カメラのみなので、守備範囲的に弱いです。
今回は360度カメラ+2カメラの3カメラでの録画、ミラー交換のできる物を選びました。
しかし、選定したモデルが廃版の為、手に入りませんでした。
運が悪い事に、キット等と一緒に購入した為、ドラレコ以外が届いている状態でした。
急きょ360度+2カメラのミラー型ドラレコの別の物を購入しました。
残念ながら、ミラーベースのキットとの互換性は皆無でした。
そこで、様々試した挙句にプラスチック溶接でベースブラケットを本体に取付けました。
以下はドラレコ改造と取り付けのDIYの記録です。
ドラレコ取り付け後に他県への出張があり、急いで作業したため画像が残っていない物もあります。
ドライブレコーダー ミラー型 DIYで取り付けてみた
ドライブレコーダーのミラー型をDIYで取付けてみました。
購入したドラレコはコチラです。
このドラレコをこのミラーベースキットで強引に取付けました。
ドライブレコーダー ミラー型 ①ブラケットへの取り付け
ドラレコが届き、開封&動作確認を行いました。
動作や挙動には問題はありませんでした。
ブラケットを本体に取付ける事から始めました。
純正ミラーに被せる時のガタつき防止のゴムを剥がします。
糊を綺麗にしてブラケットを乗せて穴位置を確認します。
同時にブラケットの出っ張り部分を切り落として安定して置けるように調整します。
今回、このDIYに合わせてホットカッターを購入しました。
半田ごてのこて先がカッターになった物です。
普通のこて先も付属しており、半田ごてとしても使用できます。
作業途中で壊れてしまったので、ライターに変更しました。
ブラケットのネジ穴部分が本体のゴムのあった枠に干渉していました。
干渉部分のブラケット側を切り落としています。
一緒にネジ穴周辺の枠の中にプラスチックを充填しました。
その後、穴位置のマークを残します。
私は小さなプラスドライバーで傷をつけておきました。
次に、より強固に取付けする為にクリップを曲げてピンを作ります。
イメージはこんな感じです。
- ピンを本体に埋め込む
- ピン先をブラケットの穴に通す
- 穴の高さより出たピン先をカット
- ブラケットの穴に溶かしたプラスチックを充填
- ブラケットと本体の側面をピン埋め込みで接着
ピンの埋め込む部分をライターで熱して本体に押し付けます。
真っすぐ力を掛けないと斜めになるので注意が必要です。
4本のピンを埋め込んだら、ブラケットを乗せます。
切るピンの持ち手部分の長さをチェックして、一度ブラケットを外します。
チェックした長さにピンの持ち手を切断します。
その後、ブラケットを乗せてネジ穴にプラスチックを溶かし入れます。
これだけでは強度的に不安なので、バンドの根本部分をピンで接着します。
ブラケットのネジ穴部分とは違い、クリップを波状に曲げたピンを作成します。
これを熱して本体とブラケットの両方に埋め込むように押し当てます。
ピンの持ち手を切断し、最後にプラスチックを溶かし入れます。
これで接着は完了です。
念の為、本体のバンドをブラケットに固定します。
付属のゴムでは固定出来ないので、結束バンドを使いました。
ドライブレコーダー ミラー型 ②ミラーベースへの取り付け
ブラケットと本体の取付けが完了したら、ミラーベースへの取付けに移ります。
ミラーベースとブラケットの取付け部分には若干大きさの差がありました。
おまけにネジ止めしてもネジの方が長くて固定できません。
なので、コピー用紙を2枚ほど重ねてミラーベース側の高さを調整しました。
他にもミラーベースとブラケットの取付け部にガタツキがありました。
ここもスペーサー代わりに、折りたたんだコピー用紙を噛ませて調整しました。
これで車体へ取付けられる状態になりました。
今回は、GPS受信機をフロントガラスに設置したいので、こちらも一工夫しておきます。
GPS受信機をガラス設置可仕様にする
タイトル的には難しそうに見えますが、要は中身を反転させるだけです。
GPS受信機は本来「GPS」という表記のある部分が受信側になっています。
フロントガラスに通常の形で貼付けした場合、上手く受信できない可能性があります。
そこで、開封し受信機の上下を反転させて取付けます。
写真を撮り忘れましたが、手順としてはこんな感じになります。
- 設置側の両面テープを剥がす(ネジがあります)
- ネジ外し、カバーを開ける
- 中にある基盤を上下反転させる
- カバーを戻す(うまく基盤が固定できない場合はテープ等を使って固定する)
- ネジを締め、両面テープを貼る
最後の両面テープはホームセンター等にあるドラレコ等貼付け用の物を使いましょう。
私はネジの存在が分からず、力技でこじ開けました。
なので、ネジでカバーを留める事ができず、接着剤を流し入れて固定させました。
それでは、いよいよ車体への取付けです。
ドライブレコーダー ミラー型 取り付けと配線
ドラレコ諸々を持って車体へ移動しました。
設置&配線をする前に最後の動作確認をしておきます。
※取付けの順番は私なりに考えたものです
ドライブレコーダー ミラー型 最後の動作確認
このドラレコにはシガーソケット給電タイプのケーブルが付属しています。
設置時には使用しませんが、一時的に使用しました。
この時に、リヤカメラ等のカメラも設置場所に仮止めして画角等を確認します。
このチェック、しておいて本当に良かったと感じています。
車内用と考えていた360度カメラの可動域が狭く車内を広く撮影できませんでした。
前方用と考えていたカメラも同様で、ステーを使ってもダッシュボードを映すだけでした。
結局、車内用と前方用の用途を入れ替えて、しっかり撮影できる場所を探しました。
リヤカメラは問題ありませんでした。
配線イメージと、どれがどのケーブルか目印を付けておきましょう
ドライブレコーダー ミラー型 取り付け①ミラーを交換
取り付け作業の最初にミラーを交換します。
レーダーカメラ装備の場合は、カバーを外す事が必要です。
私のNXはレーダーカメラがありません。
ミラーベースの配線カバーを取り外すだけです。
隙間に内装剥がしを入れると簡単に外せました。
NXの純正ミラーは防眩機能があります。
コネクターが付いているので外します。
純正のミラーベースはT20のビットで外せます。
純正ミラーを外したら、ドラレコのミラーベースを取付けます。
通常の+ネジなので、締め過ぎないように気を付けましょう。
ドライブレコーダー ミラー型 取り付け②カメラ・GPSを設置
次に、室内用とリヤのカメラ、GPSを設置します。
どれも両面テープでの貼付けです。
貼付け箇所の脱脂をしておきましょう。
予めマスキングテープでガイドを作っておくと設置しやすいです。
※先に配線した方がよい場合もあります
ドライブレコーダー ミラー型 取り付け③配線
続いて各所の配線に移ります。
私はミラーを出発点にして配線しました。
純正用の防眩機能のコードは先にルーフライナーの中に入れておきます。
防眩機能のコードが出ていたルーフライナーの切れ込みがあります。
最初はここから押し込んでいきます。
今回は車内用カメラは運転席側に設置します。
車内用カメラの配線は運転席側のルーフライナーに押し込みます。
その他の電源・リヤカメラ・GPSの配線は以下の様に配線しました。
※リヤカメラは「R」連動させないので、連動用の配線は切っています
- リヤカメラ
①助手席側ルーフライナー
②助手席側Aピラー
③助手席、助手席側後部座席のスカッフプレート下
④助手席側Cピラー→ルーフライナー内
⑤バックドアの配線チューブ→リヤガラス - 電源
①②→車内ヒューズボックス - GPS受信機
①
ドラレコ配線 Aピラーからスカッフプレートまで
最初のルーフライナーからAピラーまでは配線の数が多いです。
テープ付きのスポンジや結束バンドでまとめて、ルーフライナーに押し込めました。
Aピラーにはエアバッグがあります。
ピラーを外してエアバッグの後ろ側を通るように配線、結束バンドで固定しました。
Aピラーには特殊なピンが使われています。
上の画像リンクの様なピンです。
外し方は検索すると分かりやすい物が見つかります。
Aピラーからグローブボックス裏への配線は配線通しを使いました。
常時録画用の別売ケーブルが上手く通らず、難儀しました。
基盤部分のカバーが大きく、グローブボックス裏への移動が大変でした。
電源のケーブルはグローブボックス裏スタートの方が良かったのかもしれません。
Aピラーからスカッフプレートまでは、グローブボックスとウェザーストリップを外します。
NXの場合は、グローブボックスの下部分、スカッフプレートの根本部分も外しました。
スカッフプレートからバックドアまではリヤカメラの配線1本のみになります。
配線が太いカバーに巻かれてスカッフプレート下にありました。
その上にテープで貼付けておきました。
助手席から後部座席へ配線を通す場合は、配線通しを使うと簡単です。
(Bピラーは外していません)
ドラレコ配線 Cピラーからバックドアまで
後部座席のウェザーストリップ、スカッフプレートを外しました。
スカッフプレートからCピラーを上り、ルーフライナー内へ配線します。
スカッフプレート→Cピラーの部分に配線スペースがありませんでした。
辛うじて見つけた隙間に断線しない様に配線して、ルーフへ配線します。
ルーフライナーのドア開口部寄りにもエアバッグがあります。
エアバッグの奥側からバックドア方面へ配線を通します。
バックドア開口部のウェザーストリップを外して配線を引き入れます。
この時にウェザーストリップに塗られているグリスが内装に付いてしまいました。
このような作業をする場合は先に養生しておきましょう。
ドラレコ配線 バックドアからリヤガラスまで
バックドア開口部へ配線を持ってきました、あと少し。
NXのバックドアのリヤガラス上側のカバーを外します。
ピン数本で留まっているだけですが、案外硬く力を込めて外しました。
車体からバックドアへの配線チューブは3本あります。
左の物に配線するのが理想ですが、既に他のケーブルでパンパンです。
同じ太さの右側のチューブに通しました。
ゴムの中を通すので抵抗が大きいです。
パーツクリーナー等の揮発性のスプレーを吹いてから通しましょう。
配線を通したら、チューブは元に戻しておきます。
雨漏りの無いようにしっかり嵌め込んでおきましょう。
あとは、バックドア内からリヤカメラへ配線するだけです。
外したピラーやカバー、ウェザーストリップを戻していきましょう。
ドラレコ配線 電源の配線
各所への配線が完了しました。
最後に電源の配線を行います。
今回は外部バッテリーを使って駐車監視ができるようにします。
通常ならアクセサリー電源のヒューズから電源を取るようにセットするだけです。
(アーズ線を付けるのも忘れずに)
今回の電源配線は常時電源ケーブル(別売)と外部バッテリーのケーブルを使います。
外部バッテリーの配線については別で記事を書く予定です。
ここでは駐車監視の為の電源配線をした、と書いておきます。
最後にカメラやドラレコ本体へのケーブルを接続します。
ドライブレコーダー ミラー型 取り付け④動作確認
設置と配線がやっと終わりました。
(実際は配線と同じくらい電源配線の工作に時間が掛かりました)
配線の過程で断線していないか等の確認をします。
実際にエンジンを掛けて動作確認をします。
GPS受信機がある場合は受信状況も確認しましょう。
(日時が自動で修正されればOKです)
デジタルインナーミラーとしても使う場合は設定もしておきましょう。
私は特に設定せずに高速に乗ったので、すごく焦りました。
以上がドライブレコーダーのミラー型の取付けDIYです。
購入予定品の廃版などで想像以上に時間がかかりました。
このようなDIYをする場合は、時間に余裕を持って行いましょう。
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