リジカラこと「リジッドカラー」をご存知でしょうか?
今回、リクエストのコメントいただきましたので執筆しました。
(ありがとうございます!)
記事下部に追記しました。
リジカラとは
リジカラとは、車のボディとサブフレーム間の「隙間」を埋めるアイテムです。
サブフレームとは、エンジンやサスペンションをボディ下部に固定する時に必要な部分的な骨格を指します。
私的にHONDAのチューニングパーツのイメージが強い「SPOON」社が制作しているのが有名です。
現在では、多くの車種に対応したリジカラが販売されています。
リジカラ 「隙間」って?
車のボディとサブフレームはボルトによって固定されます。
が、”しっかりと”固定はされていないのが現状です。
ボディとサブフレームのボルト穴は、ボルトよりも少しだけ大きく作られています。
これによりサブフレームの取付の効率が上がるようです。
ボルトとボルト穴の隙間が、走行中の振動でズレる事があります。
また、ボディとサブフレームの接触面も厳密には平面ではありません。
ボルトの締め付けで抑えられているとは言え、小さな隙間があります。
リジカラは
「ボルトとボルト穴」
「ボディとサブフレームの接触面」
を埋める役割を持っています。
リジカラの効果とは
リジカラの効果についてです。
リサーチでは以下のレビューが確認できました。
- 乗り心地が良くなった
- 段差の突き上げが軽減された
- サーキットでのタイムが上がった
乗り心地や段差の突き上げは、逆効果のレビューもありました。
車種や運転者の感覚もあるので参考として考えてください。
リジカラの役割からの効果としては以下が考えられます。
- 剛性が上がる
- サスペンションがより動作するようになる
パーツ同士の接合が強固になることで、1つの「塊」となります。
これにより走行時の車体の歪み(ズレ)が抑制されます。
歪む事で逃げていた力がサスペンションに係るようになります。
その結果、操舵に対する反応が早くなります。
同様に、突き上げなどの力もサスペンションに係るようになります。
段差で車体が必要以上に上下する事が減り、乗り心地の向上につながります。
86に乗っていた時の話です。
ボディとドアの隙間を無くす「ドアスタビライザー」を装着しました。
ドアを閉めた時にボディとドアの隙間を無くしてボディ剛性を上げるというアイテムです。
装着して感じたのは「操舵への反応が早くなった」事です。
リジカラも86に装着してみたかったです。
リジカラの効果、このように言い換えられます。
「パーツ本来の性能を発揮できる状態に近づけられる」
ここでは良い効果(メリット)を書きました。
リジカラにはデメリットもあるので、そちらについても書いていきます。
リジカラのデメリット
リジカラのデメリットについてです。
- 効果を感じられない
- 乗り心地が悪くなる
- 振動、音が出るようになった
- アライメント修正の必要あり?
- DIYはハードルが高い
この手のグッズは効果を感じられない(感じにくい)場合があります。
リジカラの機能上、乗り心地の悪化や振動や音の発生という場合があります。
このデメリットは、コンパクトカーや経年車への装着のレビューで見られました。
ただ、軽自動車への装着で良い効果のレビューもあります。
他にも事故歴のある車はシャシーの歪みによる影響が顕在化するようです。
乗り心地は足回りの性能に依存しています。
ボディサイズが小さい車では、歪みの抑制が逆効果の場合もあります。
リサーチでは、ホイールが1インチ違うだけでリジカラの効果が正反対になった物もありました。
経年車の場合は、各所の劣化が原因で振動や音が発生する場合があります。
製造コストの為に乗り心地を犠牲にしている車もあると思います。
その場合リジカラの効果の度合いは弱く、感じにくくなる事も考えられます。
これは知人から聞いた話です。
コンパクトカーのリアサスペンションを交換すると乗り心地が劇的に良くなったという事でした。
私も86のサスペンションを少し柔らかい物に交換しています。
スポーツカーでも乗り心地が良くなったのを実感しています。
アライメント調整が必要とされている部分も出費の面ではデメリットとなるかもしれません。
アライメントについては次で触れています。
リジカラの取付にはリフトで車体を上げる必要があります。
自宅にリフトがある場合はDIYも可能ですが、現実的ではありません。
取付の際にエンジンマウントを緩めたりする場合もあるので、DIYのハードルは高いです。
リジカラ アライメントについて
リジカラとアライメントについて書いていきます。
リジカラの説明書には「アライメント調整してください」と書いてあります。
アライメントですが「ホイールアライメント」を指します。
要はタイヤのホイールの傾きの事です。
タイヤが接地している時の
- 地面に対しての傾き
- 進行方向に対しての傾き
- 操舵輪の地面に対しての傾き
を指しています。
これらが適正範囲内から外れると、
- ハンドルは真っすぐなのに左右どちらかへ寄ってしまう
- カーブで車体が安定しない
- タイヤの偏摩耗
- 乗り心地の悪化
といった事が発生します。
カー用品店でイベントとしてアライメント調整を行っている時があります。
「アライメントは車の骨盤矯正」みたいな旗が立っていたりします。
そんなホイールアライメントの調整の必要性についてです。
リサーチでは要不要、どちらの声も存在します。
私としては
「装着後すぐは不要、ある程度走行後にアライメント調整を」
です。(取扱説明書にも記載されています)
そもそもリジカラは「装着→潰れてパーツ間の継手に」なるアイテムです。
装着後ある程度走行する事でパーツ同士が嚙み合った状態になると考えられます。
(スポーツ走行している車はハンドルセンターがズレる場合もあるようです)
著しい異音や振動、ハンドルセンターのズレはすぐに対処が必要です。
「どう考えても異常が発生している」場合以外はすぐには不要と考えています。
事故車の場合は、シャシー等の歪みが影響する可能性があります。
装着後と走行距離を重ねた後にアライメント調整をするのが理想的です。
リジカラのイベントでは、装着とアライメント調整がセットになっている時もあります。
イベントのタイミングに合わせて装着してみるのも良いでしょう。
リジカラ メリット
ここでリジカラのメリットについて触れておきます。
ズバリ「コスパが良い」です。
リジカラの効果は主に「サスペンションを交換した時」の物と似ています。
サスペンションのキットは製品にもよりますが、基本的に高額です。
参考に2018年に86に装着したサスペンションキットは取付工賃含め15万円程しました。
これはディーラーでの発注・取付なので、もっと安く済ます方法もあります。
リジカラは車種により取付点数が変わってきますが、リサーチでは5万円前後でした。
物価上昇を考慮してもサスペンションキット取付よりは安価です。
任意の方向性(快適性かスポーツ走行性か)に振る場合はサスペンション交換が効果的です。
方向性は未定、現状より乗り心地良くしてみたい場合は導入を考えてみてはいかがでしょうか?
リジカラ 導入の注意点
リジカラを装着する場合の注意点についても触れておきます。
- 適合車種かどうか
- DIYか店舗取付か
- (店舗取付の場合)持ち込みの可否
リジカラは多くの車種に適合したものが販売されています。
車種により細かく年次改良(マツダ車に多い)がある場合は適合の確認は重要です。
DIYの場合はリフトアップしたり、場合によりエンジンマウントを緩めるなどハードルが高めです。
店舗で取付をしてもらう場合にも、パーツを持ち込めるのかその場合の取付工賃も要確認です。
パーツ持ち込み可能の場合は、取付工賃が高額になる場合があります。
取付工賃等は見積書を作ってもらいましょう。
リジカラ こんな人にはおすすめできそう?
リジカラ、こんな人は導入を検討してはいかがでしょうか?
- 「人車一体感」をもっと感じたい
- 乗り心地良くしたい
- サーキットでタイムアップしたい
私は3つ目を「ワイディングロードの走行をより楽しみたい」にしたら全部です。
最寄りのディーラーではリジカラ取り寄せが不可との事でした。
取り寄せ可能はドアスタビと一緒に持ち込みで取付けてもらいます。
『ドアスタビライザーとは GRとかTRDとかASINの違いって何??』
【追記】リジカラ装着しました! NXの走りに変化はあるのか??
先日、ディーラーでリジカラ(と一緒にドアスタビ)を取付けしてもらいました。
先に装着後の感じた点を挙げていきます。
リジカラ(とドアスタビ)装着後で感じた変化は?
装着後に感じた変化はこんな感じです。
- 操舵への挙動が早くなった
- 段差での車体の突き上げが減った
- (気持ち)ロールが抑制された
といった感じです。
操舵への反応向上は86の時も感じた効果でした。(ドアスタビ)
段差の突き上げやロール抑制はリジカラの方の装着効果だと思われます。
リジカラ(とドアスタビ)装着に掛かった費用や時間は?
装着を検討される方、参考にどうぞ。
ドアスタビと取付工賃合わせて約6万円でした。
リジカラ(1台分)は楽天市場で購入しました。
トータルで約10万円程となりました。
掛かる時間は作業時間で「2時間ほど」とのことでした。
私は施行日預け、翌日引取りで取付けしてもらいました。
リジカラ(とドアスタビ)取付けについての備考や注意点
最後にリジカラ(ドアスタビ)の取付けについての備考、注意点を挙げておきます。
- 持ち込み作業は作業工賃が高い(断られる事も)
- タイヤサイズ等で逆効果の場合あり
- ホイールアライメント調整推奨(個人的には100km程度走行後を推奨)
先に書いていますが、リジカラはディーラーで取寄せ不可でした。
なので、取寄せ可能なドアスタビを一緒に取付けてもらいました。
なので、作業工賃については”あくまで、参考”として見てください。
NXはホイールが18インチなので、乗り心地に大きな変化はありません。
取付け後100km程度走ってからアライメント調整を予約しています。
【追記】ホイールアライメント 調整してもらった
リジカラとドアスタビを取付してもらい、1週間ほど走行しました。
100kmくらいを予想していましたが…
…がっつり226km走行してました!
NXが納車されてからは、快適過ぎてNXに乗る頻度が増えています。
任意保険の保険料が上がりそうです…
これだけ走行すれば、リジカラとメンバーも馴染んでいるハズです。
予め手配をお願いしていたホイールアライメント調整をしてもらいました。
ディーラーに預けて、翌日引取りです。(調整はディーラーから業者への委託です)
アライメント調整の報告はコチラ↓
ほぼ「ズレ無し」という事でした。
調整してもらったのは4箇所でした。
費用的には「アライメントテスト + 調整費用×調整箇所」です。
↑の様な費用となりました。
アライメントがズレていると、タイヤの偏摩耗の原因となります。
あまりズレてなくて良かったです。
引取り後に高速道路に乗る事がありました。
レーンチェンジでは多少クイックになったように感じました。
段差の突き上げはマイルドになったように感じます。
(元々乗り心地良かったですが、向上しました)
リジカラについての記事はこれで完結です。
コメント