法定点検のお知らせ、というハガキを受け取った経験、ありませんか?
車検ではなく、義務付けられている法定点検。
今回は、法定点検以外の定期的な点検をオススメしたい理由について、書いてみました。
目次
法定点検って何?
法定点検について書いていきます。
冒頭にも少し書いていますが、これは義務付けられている車の点検です。
道路運送車両法に明記されています。
ただ、車検の様に期限が決められている訳はありません。
そして、点検を行わない事による罰則もありません。
しかし、法に定められた点検を怠る事による整備不良で、減点や罰金が科せられる場合があります。
法定点検の種類
法定点検の種類について。
一般的な自家用乗用車の場合は、12ヶ月と24ヶ月の2種類があります。
24ヶ月の点検については、車検と一緒に行われます。
運送事業用の車両については、3ヶ月や6ヶ月の点検が義務付けられています。
一般の自家用乗用車では、12ヶ月の法定点検を実施した証明としてシールが貼られています。
場所は、フロントガラスの左上の所です。
法定点検 点検の内容は?
法定点検では、どの部分を点検するかを書いていきます。
法定点検は、自動車が快適に走行できるか、を確認する物です。
点検する項目は、自動車点検基準(昭和二十六年運輸省令第七十号)に記載されています。
12ヶ月法定点検の場合は、26の点検項目があります。
点検する内容は、タイヤの溝の残りやオイル漏れ、接続部分の緩みやがたつきです。
目視などで確認できる内容が多いです。
24ヶ月点検では、12ヶ月点検に加えて、計56の項目を点検します。
内容は、ダストブーツの損傷や、有害なガス等の発散防止装置が機能するか、などです。
法定点検と車検の違いは?
法定点検と車検の違いについて書いていきます。
法定点検は、車が快適に走行できるかを確認する為の点検です。
車検は、道路運送車両法に定める規定(構造や定員など)に、適合しているかを検査するものです。
車検通ってるから、法定点検はパス…という理論は通りません。
法定点検の費用や時間は?
法定点検は、調べたところでは86だと15,000円前後(12ヶ月法定点検のみ)です。
たいていの場合は、エンジンオイル交換やエアコンフィルター交換も行われるので、倍程度の費用になります。
中には、法定点検と一緒にオイル交換を申し込むことで、オイル代や点検費用の割引を受けることができる場合もあります。
オイル交換の時期が近い場合は、一緒に申し込んでみるのも、いいですね。
所要時間としては、約1時間です。
私は、ディーラーのメンテナンスパックで法定点検をしてもらっています。
なので、エンジンオイルの交換と一緒に点検をしてもらっています。
1~1.5時間程度で終わっています。
法定点検 どこで受けられる?
法定点検を受けられる場所について。
以下で法定点検を受けられます。
- ディーラー
- 整備工場(指定・認証・民間)
- カーショップ
- 車検専門業者
- カー用品店
- ガソリンスタンド
法定なので、いろんな所で受けられます。
どこで受ける場合も、予約は必要です。
ディーラーや(指定・認証)整備工場で受ける場合は、定期点検整備記録簿とシールを発行してもらえます。
カー用品店や車検専門業者、ガソリンスタンドは、ディーラー等に比べて点検費用が安い事が多いようです。
アクセスや費用面など、それぞれの都合に合わせて選べますね。
参考までに、こんな感じで考えてみてはいかがでしょうか?
長く乗っている車の場合は、部品の交換などが発生する可能性があります。
この場合は、ディーラー等にお願いするのが1番です。
新車や走行距離の少ない車の場合は、ガソリンスタンドやカー用品店などで受ける方が費用面でメリットがあります。
私の86には、遮熱フィルムが貼られています。
法定点検済みのシールとフィルムの間に、粘着力の弱い透明なシールが貼られています。
これは、現在お世話になっているディーラーで、最初に点検をしてもらう時に応対していただきました。
こういった細かな部分の対応力も、ディーラーならではの良い所だと思います。
法定点検 自分でもできる?
法定点検を自分で行うことについて。
12ヶ月法定点検の点検項目を見る上では、自分でできそうです。
ただ、点検箇所が車体下回りにあるので、リフトで車体を持ち上げる必要があります。
リフトを借りることができて、車の整備について詳しい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?
法定点検以外にも日常点検を!
法定点検以外にも、日常点検をすることが義務つけられています。
他の記事に書きましたが、「ブレーキ・タイヤ・灯火・燃料」のチェックは、乗る前に行いましょう。
法定点検以外にも、エンジンオイル交換に合わせて、無料で点検を行ってくれる場合があります。
ガソリンスタンドなどで、聞いてみましょう。
特に季節の変わり目では、こんなトラブルが多いので、チェックしてもらうと安心ですね。
- バッテリー上がり
- タイヤのパンク、バースト
- 灯火類のランプ切れ
- ワイパーブレードの劣化
- ウォッシャー液切れ
夏場はエアコン使用や高温で、バッテリー・タイヤにとって、過酷な使用環境になります。
晩夏、初秋に遠出する前には、必ず点検しておくのをお勧めします。
ディーラーのメンテナンスパックでは、オイル交換に合わせて点検を行ってくれます。
頻度としては半年に1度なので、定期的に見てもらえて安心です。
ただ、タイヤの空気圧やウォッシャー液等は、チェックの頻度を、もう少し増やした方がいいですね。
タイヤの空気圧は、月に1度。
ウォッシャー液は、3ヶ月に1度。
私は洗車のタイミングに合わせて、チェックするようにしています。
タイヤの空気圧は、適正ではない状態では、乗り心地や燃費の悪化、タイヤの寿命を縮めてしまいます。
「…法定点検って、いつしたっけ?」
と思った方は、車に貼られたシールや、メンテナンスノートを確認してみましょう。
法定点検済のシールには、期限を過ぎても貼っている場合、保安基準違反となります。
シールを確認して、期限切れの場合は剥がしておきましょう。
タイヤ等のメンテナンスについての記事も書いてます。
↓一緒に読んでください。↓
『夏の前後にはエアコンメンテを! エバポレーター洗浄で臭い対策を』
『タイヤの空気圧チェックが自宅で可能に!! 電動空気入れについて』
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